植物の剪定方法まとめ
植物の剪定作業は、その目的によって剪定のポイントが異なります。この記事では、下記の3種の植物の剪定方法について解説します。
- 果樹の剪定方法
- ハーブの剪定方法
- 草花の剪定方法
1.果樹の剪定方法
果樹は、花が咲き、実が収穫できるように剪定する必要があります。また、収穫しやすくするために、樹形を整えるための剪定が必要です。さらには、果樹の成長を促し、病害虫を予防するために剪定をします。
収穫するための剪定
収穫するためには、花芽を剪定しないように注意しましょう。また、樹高が高くなりすぎると収穫しにくくなってしまいます。高く伸びすぎた枝や幹を剪定し、収穫しやすい樹形を保ちましょう。
成長促進・病害虫予防のための剪定
果樹の成長を促したり、病害虫の予防のためには、間引き剪定を行いましょう。間引き剪定の対象となる枝は、重なり合った枝や、幹の内側に向かって伸びる枝です。また、ひこばえも間引き剪定の対象になります。
果樹の剪定時期
剪定は果樹にダメージを与えます。そのため、剪定をする時期は果樹に適した時期に行いましょう。剪定後は切り口に「癒合剤」を塗っておけば、傷口から病気になる心配が抑えられます。
- 落葉樹:休眠期になる冬の間に剪定を行いましょう。
- 常緑樹:秋~冬の剪定は避けましょう。冬に光合成ができず、弱ります。
果樹の具体的な剪定方法はこちら
2.ハーブの剪定方法
ハーブは、収穫部位が花、葉、実、根などに分けられますが、その収穫作業自体が剪定になります。加えて、植物の成長を促し、病害虫を予防するために剪定を行います。
収穫するための剪定
収穫は適期に行いましょう。ラベンダーのように花を収穫する場合は、咲きはじめで収穫するときれいな状態で収穫でき、ポプリなどにする場合には持ちが良くなります。また、実を収穫する多年草のハーブは、必要量以上に種をつけさせないように注意しましょう。実を多くつけるほど、栄養が種にとられてしまい、株が弱ってしまいます。
成長促進・病害虫予防のための剪定
ハーブの成長を促したり、病害虫を予防するためには、間引き剪定を行いましょう。間引き剪定の対象となる部位は、葉が込み合った部位や、徒長した部位です。また、ラベンダーのように、数年たつと花付きが悪くなるハーブがあります。その場合は、新芽を残して株元付近で強剪定を行う、「リフレッシュ剪定」を行い次年度以降の花付きを良くしましょう。
ハーブの剪定時期
剪定はハーブにダメージを与えます。そのため、剪定をする時期はハーブに適した時期に行いましょう。剪定後は切り口に「癒合剤」を塗っておけば、傷口から病気になる心配が抑えられます。
3.草花の剪定方法
草花は花を観賞することが多いです。そのため、花をよりたくさん、きれいに咲かせるためには適切に剪定することが大切です。
花を咲かせるための剪定
多くの植物は花後に種を作ります。種を採取しない場合は、早めに花を剪定する「切り戻し剪定」を行いましょう。切り戻し剪定を行うと、種にエネルギーがとられずに済むので、2番花、3番花がたくさん咲くようになります。また、花を咲かせるためには、つぼみや花芽が必要です。つぼみや花芽を剪定してしまうと花が咲かなくなるので、特に花期の前はそれらを剪定しないように注意しましょう。
成長促進・病害虫予防のための剪定
草花の成長を促したり、病害虫を予防するためには、間引き剪定を行いましょう。間引き剪定の対象となる部位は、葉が込み合った部位、徒長した部位、枯れて茶色くなった部位です。
草花の剪定時期
草花は主に花後に剪定を行いましょう。花期の後に放置していると、枯れこんで茶色くなってくるので、見た目が悪くなりがちです。また、冬に地上部が枯れる宿根草では、秋から冬にかけて、地上部が枯れます。見た目が悪くなるので、秋から冬にかけて枯れた段階で地上部を地際で剪定しましょう。特に、アジサイは品種によって剪定の適期が変わります。花を咲かせるための剪定方法が難しいので、以下のリンクから具体的な剪定方法をご確認ください。