ブルーベリーを剪定する理由
結論から言うと、ブルーベリーはほとんど剪定する必要ありません。なぜなら、樹形が整いやすく、あまり大きくならないからです。
ただし、果実を安定的に収穫するためには、正しく剪定する必要があります。剪定方法を間違えると、果実が実らなくなってしまうからです。
それでは、下記の順にブルーベリーの正しい剪定方法を確認しましょう。
- ブルーベリーの剪定時期
- ブルーベリーの剪定方法
- ブルーベリーの摘果剪定方法
ブルーベリーの剪定時期
剪定の適期は12月~2月
ブルーベリーは4~5月に花が咲き、6~9月には果実を収穫できます。秋には美しい紅葉が楽しめます。冬は落葉して、休眠期になります。落葉樹は休眠期に剪定を行うことで、株へのダメージを最小限に抑えられるのです。この理由から、ブルーベリーの剪定の適期は12~2月となります。
春~秋は剪定を控える
ブルーベリーの花芽は、前年の初夏にできます。その花芽が翌年に開花し、果実が実るのです。つまり、花芽の剪定してしまうと、今年または翌年に花が咲かず、果実が収穫できなくなってしまいます。そのため、冬に花芽を切らないように剪定し、春~秋の間の剪定は控えるのがポイントです。
ブルーベリーの剪定方法
冬剪定のポイントは、主に3つです。順番に説明します。
- 間引き剪定で日当たり、風通しを良くする
- 枝を更新して実つきを良くする
- 株のサイズをコンパクトにする
1.間引き剪定で日当たり、風通しを良くする
ブルーベリーの日当たり、風通しを良くすると、病害虫の被害を予防する効果があります。そこで、下記のような枝を剪定しましょう。
- 枯れてしまった枝
- 細く、弱い枝
- 込み入った枝
2.枝を更新して実つきを良くする
ブルーベリーは古くなった枝からはあまり新梢が伸びず、放っておくと実つきが悪くなってしまいます。そこで、花付き、実つきが悪くなった枝は、剪定して枝の更新を行いましょう。ただし、花芽を全て切ってしまうと、実がつかなくなってしまします。その点注意してください。
3.株のサイズをコンパクトにする
木が大きくなりすぎてしまった場合は、剪定してサイズを小さくしましょう。ただし、全ての枝を切り詰めると、花芽を全て切ってしまい、収穫できなくなってしまいます。そこで、今年は一部の枝を切り詰め、翌年に別の枝を切り詰めましょう。こうすれば、毎年、花と果実を楽しみながら、木をコンパクトに保つことができます。
ブルーベリーの摘果剪定
「摘花」はせず「摘果」をする
果樹の剪定作業には、「摘果」が含まれます。「摘果」とは、未成熟の実を摘み取る剪定方法です。ブルーベリーは受粉の状況によって、実の付き方が変わります。花の状態で「摘花」をしてしまうと、残した花がうまく受粉できなかったとき、果実がほとんど実らなくなってしまいます。
ブルーベリーは花を摘む「摘花」は行わず、受粉して実ができ始めた段階で未成熟の実を摘む「摘果」剪定を行いましょう。
ブルーベリーの正しい摘果方法
1か所に大きくなり始めた実、まだ小さい実が混在するとき、小さい実を摘果しましょう。栄養が分散せず、残した実が大きく成長して、立派なブルーベリーが収穫できます。