ジューンベリーの剪定方法を解説
ジューンベリーはバラ科の落葉樹です。これらの理由でお庭のシンボルツリーとして人気です。
- 春に美しい花
- 初夏に生食でもおいしい実
- 秋には紅葉
- 美しい樹形と明るい葉
ただし、ジューンベリーは適切に剪定をしないと、花が咲かず、実も収穫できなくなってしまいます。あなたのジューンベリーに合う剪定方法を、下記の順で確認していきましょう。
- ジューンベリーの剪定①剪定時期を確認しよう
- ジューンベリーの剪定②剪定のコツを確認しよう
- ジューンベリーの剪定③間引き剪定をしよう
ジューンベリーの剪定①剪定時期を確認しよう
ジューンベリーの剪定の適期は冬(12月~2月)です。この理由は下記の通りです。
- 剪定のダメージを最小限にできる
- 花芽を避けて剪定しやすい
1.剪定のダメージが最小限に抑えられる
ジューンベリーは落葉樹なので、冬は休眠期になります。一般的に休眠期は樹木に対する影響が最小限に抑えられるため、剪定や植え替えの適期となります。ジューンベリーもこれに当てはまり、冬の休眠期に剪定すると、ダメージを最小限に抑えられます。したがって、剪定の適期となります。
2.花芽を避けて剪定しやすい
ジューンベリーの花芽は前年の初夏につきます。つまり、収穫期の後に剪定してしまうと、花芽ができなくなったり、花芽を切ってしまいます。すると、翌年は花が咲かず、ジューンベリーが収穫できなくなってしまうのです。一方、落葉期に剪定すると、花芽を見分けやすく、切らずにすみます。したがって、冬はジューンベリーの剪定の適期となります。
ジューンベリーの剪定②剪定のコツを確認しよう
ジューンベリーはこのような特徴があります。
- 花芽は枝の先端にできる
- 樹形は乱れにくい
- ひこばえが出やすい
そこで、樹形を整え、花や実を楽しむための剪定のコツを紹介します。
ジューンベリー剪定のコツ①枝先を刈り込まない
ジューンベリーの剪定をするコツの1つ目は、枝先を刈りこまないことです。ジューンベリーは枝先に翌年の花芽がつきます。株のボリュームを落とそうとして、まんべんなく刈り込んでしまうと、全ての花芽を剪定してしまい、花が咲かず、実が収穫できなくなってしまいます。不要な枝を切り落とす間引き剪定を行うようにしましょう。
ジューンベリー剪定のコツ②ひこばえを剪定しよう
ジューンベリーは、ひこばえが生えやすい性質があります。これを放置すると、株幅が思ったよりも広がってしまいます。また、ひこばえの成長にエネルギーが使われるため、花芽や果実に十分な養分が回りません。したがって、ジューンベリーは主枝を交換する必要がなければ、ひこばえは剪定しましょう。
- ひこばえ:株元から生えてくる若芽のこと
ジューンベリーの剪定③間引き剪定をしよう
間引き剪定は冬に行いましょう。間引き剪定の目的は、日当たりや風通しを良くし、成長を促すことです。また、ジューンベリーは湿気が多いと病気にかかることがあります。間引き剪定で日当たり、風通しを良くすることで、病気を予防することもできるのです。
間引き剪定を行う枝
- 下側、内側に伸びる枝
- 他の枝と重なる・絡まる枝
- 勢いよく上に伸びる枝
まとめ
ここまで、ジューンベリーの剪定方法を解説しました。ジューンベリーの剪定方法のポイントをまとめると、以下の通りになります。
- 剪定の適期は12~2月、間引き剪定を行いましょう
- 全ての花芽を切らないよう、枝先は刈り込まない
- ひこばえを剪定しよう