ラベンダーの剪定
ラベンダーは花・香りともに人気のハーブです。しかし、ラベンダーを健やかに育てるためには、適切な剪定が必要です。剪定を間違えると株が弱り、花が咲かなくなってしまいます。
ラベンダーはシソ科の常緑性低木に分類されます。年数を重ねると根本から木質化し、花付きが悪くなるのです。また、特に日本の夏の気候は苦手で、蒸れで株が弱ってしまうのです。これらを防ぐために、ラベンダーの剪定が必要になります。
「ラベンダーの品種によって剪定方法が違う」という情報を見かけます。それは、ラベンダーにはたくさんの種類があり、開花時期が異なることに由来するからです。
実際にはそんなことはありません。今回お伝えする剪定方法で、全品種のラベンダーを適切に剪定できます。さっそく、その剪定方法を見ていきましょう。
どの品種にも使えるラベンダーの剪定方法!
結論から言うと、全てのラベンダーの品種に使える剪定方法はこの4つです。
- 花が咲いたら切り戻す
- 間引き剪定をする
- 大きくなりすぎたら切り戻す
- 古くなり新芽が出にくい株は、強剪定
ラベンダーは開花前に剪定すると、花芽を落としてしまいます。そこで、開花後および秋~冬の間に剪定します。以下、それぞれを詳しく解説します。
1.花が咲いたら切り戻す
ラベンダーは花を咲かせたまま放置すると、種を作るために養分がとられ、株が弱ってしまします。株を元気に保つため、以下2つのどちらかで剪定しましょう。
ラベンダーの切り戻し剪定のポイント
- 花を収穫する:ラベンダーの収穫(剪定)は、花茎の下、脇芽の少し上で切る
- 咲き終わったら切り戻す:開花後、花が茶色く枯れ出したタイミングで切り戻す
ラベンダーの系統ごとの開花時期はこのようになります。開花~開花後が切り戻しの剪定時期になるので、参考にしてください。ちなみに、四季咲き性のラベンダーは、開花後にその都度剪定しましょう。
①アングスティフォリア系(開花期:5月~6月)
・イングリッシュラベンダー
・コモンラベンダー
②ラバンディン系(開花期:6月~8月)
・ラバンディン
・グロッソ
③ストエカス系(開花期:4月~6月)
・フレンチラベンダー
④プテロストエカス系(四季咲き性)
・レースラベンダー
⑤デンタータ系(四季咲き性)
・ラベンダー・デンタータ
⑥スパイカ系(開花期:8~9月)
・ラベンダーメルロー
2.間引きを剪定をする
ラベンダーは蒸れに弱く、枝が込み合っていると、弱ってしまいます。そこで、風通しを良くするため間引き剪定を行いましょう。
ラベンダーの間引き剪定のポイント
- 込み合った枝を根本の方から剪定する
- 細い枝を剪定する
3.大きくなりすぎたら切り戻す
多くのラベンダーは生育が早いです。大きく成長しすぎてしまうこともあるでしょう。株が大きく成長しすぎた時は、切り戻し剪定を行いましょう。風通しを良くし、蒸れにくくなります。
ラベンダーの切り戻し剪定のポイント
- ラベンダーの新芽や脇芽が出ている少し上で剪定する
- 花芽やつぼみは切らないように剪定する
4.古くなり新芽が出にくい株は強剪定
ラベンダーの花付きが悪くなったら、強剪定をしましょう。ラベンダーは、年数を重ねると根本から木質化します。そうなると、花付きが悪くなってしまうのです。
1~2年おきに強剪定し、若々しい状態を維持しましょう。若い枝には花が良く咲きます。
ラベンダーの強剪定のポイント
ラベンダーの剪定方法のまとめ
たったこれだけで、ラベンダーの剪定はOK!剪定方法はとっても簡単です!
- 花が咲いたら切り戻す
- 間引き剪定をする
- 大きくなりすぎたら切り戻す
- 古くなり新芽が出にくい株は、強剪定
最後までご覧いただき、ありがとうございました。