キウイの剪定方法【完全解説】
キウイはマタタビ科の落葉樹です。キウイは生育旺盛で病害虫の心配がないので、初心者でも簡単に育てられる果樹として人気です。キウイは1個当たりのビタミンCがレモンよりも多く、美肌作りにおすすめのフルーツです。
- 生育旺盛で育てやすい
- 病気になりにくい
- 害虫がつきにくい
- おいしい
- ビタミンCがレモンより豊富で美肌に良い
- つる性植物なので、剪定の仕方次第でどこでも育てられる
しかしながら、キウイは適切に剪定をしないと、実があまり収穫できなくなってしまいます。あなたのキウイに合う剪定方法を、下記の順で確認していきましょう。
- キウイの剪定①剪定時期を確認しよう
- キウイの剪定②剪定のコツを確認しよう
- キウイの剪定③間引き剪定をしよう
- キウイの剪定④摘果をしよう
キウイの剪定①剪定時期を確認しよう
キウイの剪定の適期は冬(1月~2月)です。この理由は下記の通りです。
- 剪定のダメージを最小限にできる
- たくさん収穫できる
1.剪定のダメージが最小限に抑えられる
キウイは落葉樹なので、冬は休眠期になります。一般的に休眠期は樹木に対する影響が最小限に抑えられるため、剪定や植え替えの適期となります。したがって、キウイの剪定は冬の休眠期に行うと、ダメージを最小限に抑えられます。
2.たくさん収穫できる
キウイは、5~6月に開花・受粉し、11頃までには収穫し終えます。ウェブサイトによっては、夏に剪定を推奨しているケースがありますが、その時期に剪定してしまうとせっかく受粉した実も一緒に剪定してしまうことになります。実際のところ、夏は剪定しない方が、光合成できる葉の枚数を多く確保でき、たくさんのキウイを収穫することができるのです。1つ1つの実を大きく育てるためには多少の摘果は必要かもしれませんが、私の経験上、たくさん収穫するためには夏に不用意に剪定するのは控えることをおすすめします。
キウイの剪定②剪定のコツを確認しよう
キウイはこのような特徴があります。
- 昨年実がついた枝には実をつけない
- つる性
- 生育が旺盛
そこで、樹形を整えながら、たくさん収穫するための剪定のコツを紹介します。
キウイ剪定のコツ①昨年実をつけた枝を剪定する
キウイは前年に実をつけた枝のうち、特に細い枝からは良い新芽が出ません。したがって、次年度はその枝に良い実はつかないのです。そこで、昨年実をつけた細い枝は、全て根本から剪定しましょう。一方で、昨年実をつけた枝の中でも、太く充実した枝からは、次年度に新枝が伸び、良い実がなります。そのような枝は、枝の付け根から3~5節残して剪定しましょう。
キウイ剪定のコツ②込み合った枝を剪定し、残った枝を誘引する
キウイはつる性で生育が旺盛なので、たくさんの枝が伸びて枝が込み合ってきてしまいます。日当たりや風通しが悪くなると、成長が悪くなることに加え、病害虫が発生しやすくなります。そこで、下記で説明する間引き剪定を行いましょう。間引き剪定した後は、残った枝を誘引し、樹形を整えましょう。
キウイの剪定③間引き剪定をしよう
間引き剪定は冬に行いましょう。間引き剪定の目的は、日当たりや風通しを良くし、成長を促すことです。湿気が多いと病気にかかることがあります。加えて、害虫が発生しやすくなってしまいます。間引き剪定で日当たり、風通しを良くすることで、病気を予防することもできるのです。
間引き剪定を行う枝
- 他の枝と重なる・絡まる枝
- 勢いよく上に伸びる枝
キウイの剪定④摘果をしよう
摘果は6月頃に行いましょう。キウイは6月ごろに実がなり始めます。摘果の目安は、6枚の葉に対して1つの実があるようにしましょう。葉の枚数に対して実が多すぎると、実が小さくなってしまい、食べられる量が減ってしまいます。摘果するのは、成長が遅い実や、細い枝に付いている実を選びましょう。
まとめ
ここまで、キウイの剪定方法を解説しました。キウイの剪定方法のポイントをまとめると、以下の通りになります。
- 剪定の適期は1~2月
- 昨年実がなった枝は剪定しましょう
- 間引き剪定を行い、日当たり・風通しを良くしましょう
- 摘果は6月。葉6枚に対して実1つにしましょう