柿の剪定方法【完全解説】

柿の剪定方法を解説

柿の木の剪定方法を解説します。おいしい柿をたくさん収穫するためには、適切な剪定が必要です。樹齢や品種よっても剪定方法が変わりますし、誤った剪定を行うと、実が生らなくなってしまいます。正しい剪定方法で花付きが良くし、毎年たくさんの柿を収穫しましょう。  あなたの柿に合う剪定方法を、下記の順で確認していきましょう。 ①柿の樹齢を確認しよう ②剪定時期を確認しよう ③柿の仕立て方を確認しよう ④柿の剪定のコツを確認しよう

柿はカキノキ科に分類される果樹です。柿は下記の理由から、家庭で手軽に栽培できる果物として人気です。
  • 生食でもおいしい
  • 簡単に育てられる
  • 品種によっては1本で収穫できる
  • 地植えでも鉢植えでも育てられる
ただし、あまくておいしい柿をたくさん収穫するためには、適切な剪定が必要です。樹齢や品種よっても剪定方法が変わりますし、誤った剪定を行うと、実が生らなくなってしまいます。正しい剪定方法で花付きが良くし、毎年たくさんの柿を収穫しましょう。

あなたの柿に合う剪定方法を、下記の順で確認していきましょう。
  • ①柿の樹齢を確認しよう
  • ②剪定時期を確認しよう
  • ③柿の剪定のコツを確認しよう
  • ④今年実が付いた枝を剪定しよう
  • ⑤間引き剪定をしよう
  • ⑥摘蕾・摘花・摘果をしよう




柿の剪定①柿の樹齢を確認しよう

はじめに、剪定する柿の樹齢を確認しましょう。柿は樹齢によって剪定方法が異なります。

1.樹齢6年以下の柿の剪定方法

柿は実が生るまで7年かかると言われます。実ができるまでは、枝を充実させるために間引き剪定を行います。ただし、最も成長している木の上部は、切らないように注意しましょう。
間引き剪定とは、重なりなり合うような枝を剪定することで、風通し、日当たりを良くして、枝の成長を促進させる剪定方法です(以下で解説する間引き剪定の項目も参考にしてください。)。

2.樹齢7年以上の柿の剪定

樹齢7年以上の柿は、実を収穫するため、以下の剪定を行います。
  • 今年実が付いた枝を剪定
  • 間引き剪定
  • 摘果
具体的な剪定方法は、以下の解説(柿の剪定③~⑥)を参照してください。また、柿の木が高くなりすぎた場合は、上に伸びた枝を切り戻し、高さを調節すると管理がしやすくなります。




柿の剪定②剪定時期を確認

柿の剪定の適期は12月~2月です。これには理由があります。柿の成長サイクルは下記のようになっています。柿は前年に伸びた枝の先端に花芽が付きます。翌年の5月~6月に、その花芽から花が咲き、10~11月に収穫できます。12月~2月は柿の休眠期です。

5月~6月  :開花・結実
10月~11月:柿の収穫
12月~2月 :休眠期

柿は、今年実が生った枝には、翌年は実がつきません。加えて、翌年の花芽を切ってしまうと実がつかなくなってしまいます。また、休眠期に剪定をすると、柿の木のダメージを最小限に抑えることができます。よって、柿の実を収穫するための剪定のコツはこのようになります。

柿の実を収穫するための剪定のポイント

  • 実を収穫した枝を剪定する
  • 今年伸びた枝は剪定しない
  • 休眠期に剪定する




柿の剪定③柿の剪定のコツ

柿剪定のコツ1

柿の剪定のコツは「枝が横に広がった形」を保つことです。これは、枝が横に広がった方が実が付きやすいためです。この樹形を維持するために、枝を横に広げたい高さで柿の木の主幹を剪定します。すると、枝は横に伸び、実が付きやすい樹形になるのです。また、樹高を低く維持すると、柿を収穫しやすくなります。

柿の剪定のコツ2

余裕があれば、剪定後の切り口には癒合剤(ゆごうざい)を塗りましょう。雑菌の侵入を防ぎ病気にかからなくしたり、水分や養分の流出を防ぐことができます。

柿の木の剪定のコツを解説します。柿剪定のコツ1 柿の剪定のコツは「枝が横に広がった形」を保つことです。これは、枝が横に広がった方が実が付きやすいためです。この樹形を維持するために、枝を横に広げたい高さで柿の木の主幹を剪定します。すると、枝は横に伸び、実が付きやすい樹形になるのです。また、樹高を低く維持すると、柿を収穫しやすくなります。 柿の剪定のコツ2 余裕があれば、剪定後の切り口には癒合剤(ゆごうざい)を塗りましょう。雑菌の侵入を防ぎ病気にかからなくしたり、水分や養分の流出を防ぐことができます。

柿の剪定④今年実が付いた枝を剪定しよう

柿の実が生る枝は、今年実が生らなかった枝です。今年、実が生った枝は、次の年は実がつきません。なので、実が生った枝は剪定を行い、実が生らなかった枝は残しましょう。こちらの剪定は柿の収穫が終わり、翌年の花芽がない枝を選べる時期(12月~2月)に行いましょう。

もちろん、前項、「柿の剪定③柿の剪定のコツ」に記載した樹形を保つようにしましょう。




柿の剪定⑤間引き剪定をしよう

間引き剪定も12月~2月に行いましょう。間引き剪定の目的は、日当たりや風通しを良くし、成長を促すことです。また、柿は湿気が多いと病気にかかることがあります。間引き剪定で日当たり、風通しを良くすることで、病気を予防することもできるのです。前前項、「柿の剪定③柿の剪定のコツ」に記載した樹形、剪定割合は守りながら、以下の枝を剪定しましょう。

間引き剪定を行う枝

  • 下側、内側に伸びる枝
  • 他の枝と重なる・絡まる枝
  • 勢いよく上に伸びる枝




柿の剪定⑥摘蕾・摘花・摘果をしよう

摘蕾・摘花・摘果は柿の木の樹齢によって、方法が異なります。あなたの柿に適切な方法で作業を行いましょう。

摘蕾:つぼみを摘む
摘花:花を摘む
摘果:実を摘む

樹齢6年以内の柿の摘蕾・摘花・摘果

樹齢6年以内の柿の若木は、全て摘蕾・摘花・摘果を行い、樹勢を強くしましょう。植物は実をつけると養分が奪われ、木全体の成長が妨げられます。摘蕾・摘花・摘果を行うことで、枝や根の成長が早まり、結果としてたくさんの柚子を収穫できるようになるのです。

樹齢7年以上の柿の摘蕾・摘花・摘果

柿の実はたくさん生れば良いというものではありません。実を多くつけると、養分が分散しますし、木が弱ります。約30枚の葉につき果実1つが適切な実の数になります。この数を目安に、摘蕾・摘果・摘果を行いましょう。

柿の摘蕾・摘花・摘果の方法を解説します。摘蕾・摘花・摘果は柿の木の樹齢によって、方法が異なります。あなたの柿に適切な方法で作業を行いましょう。 摘蕾とは、つぼみを摘むことです。摘花とは、花を摘むことです。摘果とは実を摘むことです。おいしい柿を実らせるためにも、選定作業と一緒にて摘蕾、摘花、摘果を行いましょう。

まとめ

  • 柿は主幹を切り、枝を横に広げましょう
  • 12月~2月に剪定を行いましょう
  • 翌年に花が咲く花芽は、剪定しないように注意しましょう
  • 樹齢に応じて適切な剪定を行いましょう
  • 果実1つあたり、葉30枚を心がけましょう