【検証】キャットミントは増えすぎるのか?

【検証】キャットミントは増えすぎるのか?

インターネット上では、キャットミントの増えすぎを注意する記事が多く見かけます。しし、実際にキャットミントを育ててみると、そんなに困るほど増えすぎません。

キャットミントが増えすぎると心配される原因は以下の2つです。どちらのケースでも、増えすぎないように管理するのは簡単です。


増えすぎる原因① 成長期に地上部が繁茂する

キャットミントの成長ぶりは、3月~7月の動画の様子から分かると思います。キャットミントは春~秋にかけて地上部が成長し、茎が伸び、葉が茂ります。丈夫で育てやすく、生育も旺盛です。病害虫の心配がなく、めったに枯れることがありません。初心者でも安心して育てられる園芸植物です。

葉が茂りすぎてしまった場合の管理は難しくありません。増えすぎた場所をハサミで切れば良いだけです。自分の好みの大きさにカットしてあげましょう。


増えすぎる原因② 地下茎で生育エリアが広がる

キャットミントは地下茎で増えます。その広がり具合は、3月の動画の様子と、11月~1月の様子を比べると分かると思います。よく言われているとおり、1年間で地上部だけ広がるのではなく、生え際のエリアが広がっていることが分かります。

ただし、地下茎で増えた場合の管理も難しくありません。生えてほしくない場所の茎を、ブチブチっと抜けば良いのです。掘り上げる必要はなく、抜きたい茎を引っ張れば、根が残ることもなく、簡単に抜くことができます。




キャットミントの成長サイクル

3月

新芽が生えはじめる時期です。この時期は、増えすぎて困ることはありません。花もまだ咲きません。

4月(花期)

茎が伸び、葉が茂ってきます。4月には草丈が20~40cm程度まで伸びます。キャットミントの新緑が最もきれいな時期です。茎の先端に小さなつぼみがつき始め、4月末にはうす紫色のステキな花が咲き始めました。

5月(花期)

たくさんの花が咲きます。葉がシルバーがかっており、庭を明るくしてくれます。明るい葉の上に、薄い紫の可憐なキャットミントの花が、風邪にそよいで揺れる姿は、とても上品です。あまりにステキなので、みなさんにもぜひ育ててみてほしいと思います。

6月(花期)

キャットミントの花はまだまだ咲き続けます。ただし、4月末ごろに咲いていた花弁が部分的に茶色くなってくる時期です。葉がどんどん茂ってくるのが分かります。葉が増えすぎたと思う箇所は、切り詰めて株の大きさを調整しましょう。

7月(花期)

7月もまだまだ花がたくさん咲いています。キャットミントは、雨の多い梅雨の時期でも、きれいな見た目を保ってくれます。穂状の花が長くなってきますので、その分草丈も高くなります。花穂が次から次へと立ち上がってくるので、増えすぎた場合はもったいがらずに切り詰めましょう。

8月(花期)

気温が高くなると、少し花数が減ってきます。夏の湿度や強い日差しにも強いので、夏越しで枯れる心配はほとんどないでしょう。丈夫で育てやすい上に、暑い夏にも涼し気な花を咲かせてくれるところが、うれしいです。

9月~2月

暑い夏が終わる時期には、花がほとんど咲かなくなります。花穂が伸びることがないので、キャットミントが増えすぎて困ることはないでしょう。この時期でも、葉がステキなので、少しシルバーがかった明るいカラーリーフとして、花壇やお庭で活躍してくれます。

【結論】キャットミントは増えすぎるのか?

ここまで、キャットミントの成長記録を紹介しました。

結論として、キャットミントは問題になるほど増えすぎることはありません。地上部が増えすぎたら、ハサミで切り戻せば良いのです。地下茎が伸び、範囲が増えすぎたら、茎を引っ張って抜けば問題ありません。根を抜くのも簡単で、手間もかかりません。

キャットミントは、シルバーがかった葉がカラーリーフとして美しく、可憐な淡い紫色の花の花期はとても長いです。その上、病害虫の心配がなく、耐暑性・耐寒性も強く、加湿にも強いので、丈夫で育てやすい園芸植物と言えます。