オクラの種まきと収穫のコツ
オクラは暑さ、病害虫に強く、育てやすい野菜です。オクラは、種から簡単に育てられるのでぜひ栽培に挑戦してみてください。本記事では、以下の内容を詳しく解説します。
- オクラの種まきのコツ
- オクラの収穫のコツ
- オクラの種まき~オクラの収穫の記録
オクラの種まきの時期
オクラの種まきの適期は3~6月です。オクラの発芽温度は25~30℃、生育適温は20~30℃です。気温が低い期間は種まきは避け、暖かくなってから種をまきましょう。
オクラの種まき時期:3月~6月(25℃くらいの気温になってから)
オクラの種まきのコツ
オクラの種まきのコツ①
オクラの種は、硬実種子です。種が固くて発芽しにくいのです。1日水につけてから種をまいくと、発芽しやすくなります。
オクラの種まきのコツ②
オクラの種まきは「タネまき専用用土」を使用するのが無難です。保水性・排水性・通気性が良いので、植物の生育には向いています。加えて、殺菌処理されている場合が多いので、発芽したオクラの芽が病害虫によって枯れてしまうことが少ないです。ただし、赤玉土などでも代用できます。私の場合は、赤玉土の小粒を使って種まきをしています。詳細は、下記の「オクラの種まき~オクラの収穫の記録」の項目をご覧ください。もちろん、直まきでも大丈夫ですが、土が乾燥しすぎないように気を付けてください。
オクラの種まきのコツ③
オクラの種は嫌光性種子です。光が当たると目が出ません。オクラの種を1cm程度の穴にまき、土をかぶせましょう。
オクラの種まきのコツ④
オクラの種まきをした後は、毎日水やりをしましょう。発芽した後に乾燥すると枯れてしまうことがあります。
オクラの苗の植え付けのコツ
オクラは、根を直根性の植物です。苗が大きくしすぎてから、植え付けると弱ってしまいます。種から育てたオクラの苗を植え付ける場合は、本葉が4~5枚の状態で植え付けましょう。
オクラの植え付時期:本葉が4~5枚で植え付け
オクラの収穫のコツ
オクラの収穫のコツ①
オクラの実は、花が咲いて3~5日程度で収穫できます。莢(サヤ)の長さが5~8cm程度になったらオクラを収穫しましょう。オクラは収穫のタイミングを逃すと、実が固くなってしまうので、収穫し忘れには気をつけましょう。
オクラの収穫のコツ②
オクラの実を収穫したときに、下葉かきを行います。下葉かきを行うことで、次々と実をつけてくれるのです。
「オクラの下葉かき」の方法
収穫した実から下に生えている葉を全て取り除きます。苗が弱っているときは、葉を3~5枚残すと安心です。
オクラの種まき~オクラの収穫の記録
五角オクラ・グリーンスターの特徴
続いて、実際にオクラを種まき~収穫した実績を紹介します。今回育てたオクラは「サカタのタネ」から販売されている五角オクラ・グリーンスターです。五角オクラ・グリーンスターは、暑さに強く、家庭菜園に適したつくりやすい五角形のオクラです。サヤはツヤのある濃緑色、イボの発生が少なく、整った形で見栄えが良く、優れた品質です。
種子はご覧の通り、コーティングされています。種子処理された種は病害虫の影響を受けにくく、失敗しにくいのが特徴です。初心者の方におすすめです。
五角オクラ・グリーンスターの種まき
種まきの適期は、寒冷地は5月、温暖地では3~6月です。地温が十分に上がってから種まきします。1か所4~5粒ずつ、深さ1cmくらいに点まきし、土を軽く押さえます。
穴に1つずつオクラの種をまきます(4月10日)。土をかぶせて。水で湿らせます。
毎日水やりを行い、約2週間が経ちました(4月26日)。大きな双葉がでてきました。この状態で植え付けをしていきます。
植え付け時のオクラの根っこの状態です。根は地上部と同じくらいの長さに成長していました。
五角オクラ・グリーンスターの収穫
収穫の適期は寒冷地では8月寒冷地、温暖地では6~10月です。開花後4~5日、果実の長さ10cmまでを目安として、サヤを収穫します。取り遅れると固くなるので、収穫適期を逃さないように注意します。収穫した節より下の葉やわき芽は、収穫のたびに取り除きましょう。
オクラのつぼみが付きました(7月10日)。オクラの花のつぼみは、オクラの実と見た目が似ているので、間違えて収穫しないように注意しましょう。7月中旬から、オクラの実が収穫できるようになりました。
オクラの花が咲きました。花はすぐに枯れて実にかわってしまいます。こちらは9月に咲いた花の写真です。
オクラの花は開花後、受粉するとすぐにしおれてしまいます。花期が長ければ、園芸植物としても使えそうなのですが・・・。
オクラの開花後、花びらが落ちると付け根に小さな実ができます。