サルビア・レウカンサ
サルビア・レウカンサは、ハーブのセージの仲間ですが、薬効はなく、鑑賞用の品種です。ビロードのような紫色の花が美しく、まとめて植えるととても素敵な光景が楽しめます。
本記事では、下記の内容を紹介します。
- サルビア・レウカンサの特徴
- サルビア・レウカンサの育て方
- サルビア・レウカンサの生育記録
- サルビア・レウカンサをさし芽で増やそう
- まとめ
1.サルビア・レウカンサの特徴
サルビアレウカンサはシソ科の中南米原産の宿根草です。長い花茎にたくさんの花を穂状につけ、下から咲いていきます。葉に白い斑が入る斑入りの品種もあります。開花期は9月~11月です。夏の終わりから秋の終わりまでの長い間、花壇やお庭を明るい紫色の花で彩ってくれます。また、少し白みがかった明るい葉色は、カラーリーフとしても使えます。
私が育てているサルビア・レウカンサは、暑さに強く、病気にならず、害虫も付きませんので、とても育てやすいです。夏から秋を彩る宿根草として初心者の方にもおすすめです。
2.サルビア・レウカンサの育て方
サルビア・レウカンサの植え付けの適期は4月~7月です。元肥を与えて植え付け、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。水はけの良い土で育て、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。真夏の西日は避けて、土が乾燥しすぎないように注意しましょう。4月~6月には月一回固形肥料で追肥すると良いでしょう。初夏に一度茎の先端を切りそろえると、わきから芽が出て、花がたくさん咲きます。草丈も抑えることができるので、初夏の切り戻しはおすすめです。ただし、8月中旬を過ぎて切り戻すと開花しないことがあるので、注意しましょう。咲き終わった花穂は切り戻すと花を長く楽しめます。0℃以上あれば冬越できますが、寒さにはあまり強くありません。霜にはあてないように気をつけましょう。寒冷地では冬は鉢上げして室内に入れると良いでしょう。
3.サルビア・レウカンサの生育記録
私が実際に育てたサルビア・レウカンサの生育を紹介します。
①サルビア・レウカンサの冬越し
前年秋に購入し、植え付けた株です。冬の間に2回ほど雪が降り積もり、何回も霜にあたっていましたが、サルビア・レウカンサは冬越しできたみたいです。地面から新芽がにょきにょき出てきましたが、白い新芽は成長が止まってしまいました・・・。
3月5日 冬越ししたサルビア・レウカンサ
②サルビア・レウカンサの新芽
白い新芽の成長は止まり、枯れてきてしまいました・・・。ダメかな?と思っていたところ、根本から黄緑色の新芽が出てきました。
4月2日 サルビア・レウカンサの新芽
③サルビア・レウカンサの成長
順調に成長しています。少し白みがかった葉が花壇で映えてきれいです。サルビア・レウカンサは、葉の色が素敵なのでカラーリーフとしても使えますね。
4月29日 サルビア・レウカンサ
その後、ぐんぐん草丈が伸びてきました。8月の終わりには、草丈が80cmくらいになります。
8月30日 サルビア・レウカンサ
④サルビア・レウカンサの開花
10月15日のサルビア・レウカンサ
4.サルビア・レウカンサをさし芽で増やそう
サルビア・レウカンサは3月~4月に株分け、5月~6月にさし芽で増やすことができます。秋のさし芽ができるかどうか、情報はありませんでしたが試してみたところ、無事に成功させることができました。その過程を紹介します。
サルビア・レウカンサのさし芽
夏の暑さが落ち着いた頃(9月14日)にさし穂を作成しました。サルビア・レウカンサを3~4節の長さで切り取ります。下から2節分の葉を取り除き、上部に葉を2~3枚残します。湿らせた赤玉土をセルトレーに入れ、作成した挿し穂を植え付けます。その後、毎日水やりを行いました。
9月14日 サルビア・レウカンサの挿し穂
サルビア・レウカンサのさし芽の結果
さし芽開始から約2週間が経ちました(10月2日)。サルビア・レウカンサのさし穂から新しい葉が出て、一回り大きく成長していることが分かります。セルトレーの下穴から、根が出ていたので、発根していることも確認できます。
この状態で、サルビア・レウカンサを植え付けしました。植え付け時に、根の成長をチェックしました。写真の様に、地上部よりも長い根がしっかりと出ていることが分かりました。私の経験上、シソ科のサルビアはさし芽の成功率が高いです。サルビアを増やしたい場合は、苗を買い足すよりは、さし芽で増やすのがおすすめです。
5.まとめ
- サルビア・レウカンサは9月~11月に紫色の花が咲きます
- カラーリーフとして使えます
- 暑さに強く病害虫の心配はありません
- 霜にあたっても冬越しできました
- サルビア・レウカンサはさし芽で簡単に増やせます