スナックエンドウ「つるありスナック」の特徴
草丈は2m前後になり、立ち枯れ病に強く、適応性が広いため、たくさん収穫できます。
肉厚で、やわらかく、甘みと風味があります。
エンドウの種には、大きく分けて「つるあり種」と「つるなし種」があります。
一般的に「つるあり種」は草丈が高く育つ傾向にあり、コンパクトなスペースで育てたい方には「つるなし種」がおすすめとされています。
筆者の花壇は、決してスペースが十分にあるわけではありませんでしたが、「つるあり種」を選択しました。
スナックエンドウ「つるありスナック」の生育条件
日当たり
エンドウは日当たりを好みます。
うどん粉病等の予防のために、風通しの良い場所で育てましょう。
種まきの目安・生育適温
寒地 :4~5月
温暖地:10~11月、2月
暖地 :12~1月
エンドウの生育適温は15~20℃です。
栽培に適した土
プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で大丈夫です。
花壇や畑で栽培する場合、エンドウは酸性土壌に弱いので、最初に石灰を入れ耕し、その後2週間くらいしてから堆肥と元肥を入れ土になじませます。
水やり
種をまいた時はしっかりと水を与えますが、基本的に乾燥気味に管理します。
エンドウを地植えで育てる場合は、降水による水やりを基本とし、よほど乾燥したときのみ様子を見て水を与えます。
肥料
マメ科の植物は、根に共生する根粒菌が窒素分を作ります。
そのため、肥料分は少なめで大丈夫です。
肥料を与え過ぎてしまうと、つるボケといって枝葉ばかりが大きくなり、実付が悪くなってしまうので注意が必要です。
病害虫
エンドウによくみられる病気
うどん粉病、モザイク病
エンドウによく付く虫
ハモグリバエ、アブラムシ、ヨトウムシ
スナックエンドウ「つるありスナック」の栽培レポート
種まき
苗作り
発芽してすぐは、水切れに気を付けました。
また、春の日差しは意外に強いので、当てすぎないよう、適度に日なたと影ができるよう場所を移動させ、十分に本葉が育ってから花壇に植え付けました。
寒冷地では、マルチングや不織布をかける等の防寒対策も必要なようですが、筆者の住む千葉県ではどちらも必要なくすくすくと育ちました。
3月5日 スナックエンドウ つるありスナック
3月5日 スナックエンドウ つるありスナック
スナックエンドウの移植
栽培管理
できるだけ乾燥気味に育てた方が良いので、基本水やりは雨にお願いし、週に一度ほど、朝に水やりを行いました。
一月ほどすると、混んできて蒸れからくるうどん粉病などが心配だったので、支柱に誘引してつるを整理しました。
収穫
エンドウには、未熟なサヤを食べるサヤエンドウ、豆を大きくしてサヤごと食べるスナックエンドウ、サヤの中の豆を食べるグリーンピースの3種類があり、収穫時期によって収穫物が異なります。
この時筆者は、ちょうど煮物の添え物を探していたので、サヤエンドウの状態で収穫しました。
爽やかな香りが口いっぱいに広がり、おいしくいただくことができました。
多少の絵かき虫やアブラムシを発見したこともありましたが、うどん粉病にもかからず、順調に生育していました。
しかし、初収穫から一月ほどたった頃、異変が現れ始めます。
姿はないのに、かなりの葉がかじられ、なにかのフンが大量に落ちていました。
もしやと思い、暗くなってから懐中電灯を片手に見に行くと、ハスモンヨトウがたっくさん。
収穫がひと段落していたのと、発見が少し遅かったこともあり、ことしのスナックエンドウは、これにてお片付けとなりました。
皆様も病害虫にはお気を付けください!
【まとめ】エンドウの育て方5つのコツ
エンドウの育て方コツ①酸性土壌は使わない
エンドウは酸性土壌に弱いので、堆肥や元肥を入れる2週間くらい前までには、植え付けを行う土壌に石灰を混ぜ込んでおきましょう。
エンドウの育て方コツ②肥料をあげすぎない
肥料をあげすぎてしまうと、つるボケといって、つるや葉ばかりが茂り実が付きにくくなってしまいます。
追肥のタイミングなどに気を付けましょう。
エンドウの育て方コツ③水やりは適度に
エンドウの根は呼吸が盛んなため、酸素が不足すると痛んでしまいます。
そのため、少し乾燥気味に育てるのがよいでしょう。
地植えの場合はほとんど水よやりの必要はありませんし、プランター栽培の場合も土の表面が乾いたらたっぷりあげるで大丈夫です。
しかし、乾燥のし過ぎは病害虫への抵抗を弱めたり、実付を悪くする原因となります。
実際に土を触って、適度な水管理を心がけましょう。
エンドウの育て方コツ④病害虫に気を付けよう
つるが混んで蒸れやすくなると、うどん粉病が発生しやすくなってしまいます。
また、アブラムシ等の小さな害虫でも放置してしまうと、病気を媒介し、どんどん植物が弱ってしまいます。
ときどき様子をチェックして、早めの対処を心がけましょう。
筆者も、もう少し早くヨトウに気づいていれば、収穫時期が伸びたのではないかと悔やんでいます。